作品名

交信

9/20~11/1

自然の循環の中にあるいのちの巡り、時の流れ、変容するプロセスを制作を通して見つめていきます。今年は、2023年に彫った大きな流木を社台の海の傍らに起し、あらゆるものが交わりつながる通路としての柱をたてます。

【野生の学舎より】
目の前にひろがる海は、遥か遠い昔から私たちの生命の源として、豊かな幸を与え、人は生と死をも飲み込むいのちの水に畏れを抱きながら生きてきた。海を通じて繰り返されてきた人の営み、言葉にならない祈り。 昨年、海を渡ってこの白老の海岸に漂着した巨きな流木を彫った。彫り痕は冬を経て、雨風に晒され霧に包まれ、色が変化し馴染んでいった。 今年は社台の海の傍らに柱をたてる。 死と再生を繰り返す自然の循環の中にあるいのちの巡り、時の流れ、変容するプロセスそのものを制作を通して見つめてみたい。今を起点として新しい通路をひらき、柱を介して天と地が結ばれ、自然と人間、あの世とこの世、過去と未来が交信してゆく。

展示情報

作家名
野生の学舎
展示期間
9/20~11/1
会場
社台海岸(北海道白老郡白老町社台)
撮影
akitahideki
作家名 野生の学舎

作家について
新井祥也

1989年福井県生まれ。2020年夏から洞爺湖を拠点に「野生の学舎」という学び舎を主宰。自然のまねび−学びの原点に還り、土地を歩いたりフィールドワークを通じて、人と人が協働する事で生み出される創造的な営み、物・事・空間を模索しながら有機的な活動を続けている。